達人への道

先日(金)から一気にうだるような暑さですね。
もうこのまま蒸発しちまうんじゃないか、なんて感じながら球出ししてます。

さて今回は大腰筋の話しです。
皆さん大腰筋って聞いたことあります?
知らない人は下の図参照です。
我々も身体を構成している筋肉には表層筋と深層筋があります。
表層筋とは読んで字の如し、身体の表面近くにある筋肉です。大胸筋、服直筋、大腿四頭筋などはこれにあたります。一方、深層筋は身体の奥のほうにある筋肉、身体の芯に近いところにあります。
そしてその中でも肋骨の下の方から股関節に伸びる大腰筋は特別な存在とされています。
なぜなら下半身と上半身をつなぐ唯一の筋肉だからです。
太ももを上げる、上体を起こす、背骨を支える、骨盤のバランスを整える、といったものが基本的な働きとなりますが、我々はどうしても意識しやすい表層筋を使って動いてしまうことが多いらしいです。
しかし解剖学的にはこれらの動きのメインは大腰筋で他の表層筋はあくまでサブだそうです。
悲しいことに大腰筋は最も大切だけど最も使われない筋肉となってしまっているようです。

大腰筋の提唱は筑波大学の久野譜也教授が1992年バルセロナオリンピックで陸上400mのファイナりストとなった高野進選手の筋肉をMRIで撮影したことがきっかけです。
他の選手と比較したところ、そのほかの筋肉には差がなかったのですが、高野選手の大腰筋は他の選手の2倍近くあったそうです。
この発見から久野教授は茨城県大洋村での寝たきり予防プロジェクトを推進。
そして高野選手が育てた末続選手は2003年世界陸上で200m、日本人初のメダルを獲得します。
ナンバと言われる武士や飛脚の動きを取り入れた大腰筋の使い方が一気に注目を集めました。
私の好きな古武術の本もこの大腰筋に触れてない書物は皆無といっていいでしょう。
昔、MRIなどの技術など望むべくも無かった時代の達人たちはきっとこの大腰筋の感覚を丹田・正中心・胆などと表現したのではないでしょうか?(うぉーすっげー納得!)

大腰筋は身体の深いところにある深層筋なので鍛えるというよりは使えるようにするという感覚で臨んだほうがいいらしいです。もし使いこなせるようになれば、競技パフォーマンス能力は想像以上の効果をあげるはずです。(・・・と思ってます。)
敬愛する荒井スポーツクラブマネージャーはバランスボールでのエクササイズが大腰筋意識には一番いいとおっしゃってました。
私が個人的に一番いいなと思っている運動はいくつかありますが、足振りトレーニングです。
何か台の上に片足で乗り、上体がぶれない様に台に乗ってないほうの足を股関節から前後にゆっくり振るというものです。3分間ほど振り続けると、なんとなく大腰筋の動きが感じられると思います。(でも最初はこれがけっこうキツイ・・・)達人希望の方、ぜひお試しあれ!


大腰筋

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